授乳中にカフェインを控えるのはなぜ?
2015/10/09
コーヒーや紅茶が大好きなみなさん!
慌ただしい子育ての合間に、ほっと一息つきたいですよね?
本格的にドリップしたコーヒーや、好きなリーフで濃いめに入れたミルクティなど、好きな飲み物でリラックスする時間を、生活の中に取り入れたいものです。
しかし!
コーヒーも紅茶も、気になるのが「カフェイン」です。
「授乳中はカフェインを控えましょう」と言われてしまうと、コーヒーを飲む気も引けてしまいますよね?
カフェインは、赤ちゃんのためにできるだけ控えたいものですが、実は母乳育児中のママにとっても、控えた方がいいものなのです。
今回は「授乳中のカフェインはなぜいけないのか?」について、ママの体を中心に、ご紹介します。
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授乳中のカフェインで赤ちゃんが寝ない!?
授乳中にママがカフェインを取ると、母乳の中にカフェインが移行します。
「カフェイン入り母乳」は、赤ちゃんにカフェインを与えることになります。
では、「カフェイン入り母乳」を飲んだ赤ちゃんは、興奮したり、寝なくなったりするのでしょうか?
ママがカフェインを含む飲み物を飲んでから授乳した場合、「普段と違って、赤ちゃんの寝つきが悪くなった」「機嫌が悪くなった」と感じる方もいれば、「普段通り、良く寝てくれる」「あまり泣かないし、穏やかなまま」と、特に変わった様子を感じない方もいます。
ママが摂取したカフェインの量にもよりますが、たとえ少量のカフェインであっても、赤ちゃんの体内に入ったのであれば「赤ちゃんが寝ない」「興奮気味になる」という可能性は否定できないのではないでしょうか?
赤ちゃんの個性にもよりますが、体が敏感な赤ちゃんの場合は、何かしらの変化が生じるのかもしれませんね。
授乳中のママにカフェインはなぜいけないの?
授乳中のママがカフェインを摂取した場合、母乳を介してカフェインが与える「赤ちゃんへの影響」については「授乳中に飲んでいいカフェインの量は?」の記事で、ご説明しています。
ここでは、カフェインが与える「母乳育児中のママへの影響」についてご紹介します。
★カフェインで脱水になる!?
カフェインは、興奮などの「覚醒作用」だけでなく「利尿作用」があります。
母乳育児中のママは、ただでさえ、母乳を通じて体から水分を奪われています。
(「母乳育児中のママは脱水に注意!?」に関連記事を書いています。)
水分補給のためにカフェイン入りの飲み物を飲んでいた場合、水分補給どころか、脱水症状に繋がる可能性もあるのです。
逆に、水分が不足ぎみなときは、体内の水分を逃さないようにと体が水分を保持しようとするため、むくみに繋がることもあります。
★カフェインで貧血になる!?
カフェインは鉄分の吸収を妨げます。
授乳中は、母乳に栄養を取られるため、貧血になりやすい状態です。
(「母乳育児中のだるさは鉄分不足が原因?」に関連記事を書いています。)
また、カフェインと同じく、鉄分の吸収を妨げるのは「タンニン」です。
タンニンは、紅茶や緑茶などのお茶に含まれています。
貧血を防ぐ意味でも、食事中や食事の前後1時間くらいは、カフェインやタンニンを避けるようにしましょう。
★カフェインで体力が低下!?
カフェインは、ビタミンの吸収を妨げ、カルシウム(ミネラル)を尿として、排出しやすくさせます。
カフェインによる利尿作用のせいで、ビタミンやミネラルが体外に排出されやすくなり、その結果、必要な栄養が吸収されず、体力や免疫力の低下、疲労回復の低下に繋がる可能性があります。
★カフェインで睡眠不足に!?
カフェインに、覚醒作用があることは、ご存じの通りです。
母乳育児中は、夜間の授乳もあって、まとまった睡眠が取れません。
慢性的な睡眠不足を解消するには「昼寝」をすることをお勧めします。
(「母乳育児は眠れない?睡眠不足の対処法!」で関連記事を書いています。)
赤ちゃんが昼寝をしたタイミングで「自分も一緒に昼寝しよう!」と思っても、カフェインを摂取していては、すぐに寝付けなくなってしまいます。
せっかくの赤ちゃんの昼寝を、ママの睡眠に充てられないのは、残念ですよね。
★カフェインで自律神経が狂う!?
カフェインは自律神経を乱します。
ただでさえ、産後のママは、ストレスのせいで自律神経のバランスが乱れがちなのに、カフェインの影響を受けたら、自律神経のバランスが更に狂ってしまいます。
自律神経が乱れると、肩こりや頭痛などの症状が起こるだけでなく、産後、痩せにくくなります。
産後ダイエットを成功させるためには、カフェインの取り過ぎには気を付けましょう。
(「産後に痩せない原因はストレスだった!?」に関連記事を書いています。)
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授乳中に影響がないカフェインは緑茶?
カフェインが含まれる飲み物には、コーヒー、紅茶、お茶、ココアなど、いくつかあります。
「カフェイン」という点だけを考えた場合、一番カフェインが少ないのは「緑茶」です!
正しくは、「緑茶」に含まれるカフェインが少ないのではなく、緑茶に含まれる「タンニン」という成分が、カフェインと結びついて吸収されるので、カフェインの作用が抑えられるのです。
貧血予防という点から考えると、緑茶はお勧めできませんが…。
まとめ
私はコーヒーも紅茶も大好きですが、今はノンカフェインの飲み物がたくさんあるので、カフェインのない生活も苦ではありません。
産後は体質が変わったのか、本格的なコーヒーを飲むと、心臓がどきどきしたり、気分が悪くなったりするようになってしまいました。
私はもっぱら「たんぽぽコーヒー」ですが、母乳の分泌もよくなりますし、体が温まって、お勧めです。
カフェインと言えば「飲み物」が思い浮かびますが、盲点なのが「チョコレート」です。
チョコレートの「カカオマス」という成分にはカフェインが含まれていますので、いくらノンカフェインの飲み物で我慢していても、おやつにたくさんチョコレートを食べていては、努力も無駄になってしまいますよ。
また、お茶は、高温で淹れるとカフェインが抽出されやすいので、お湯の温度を低めにするといいそうです。
授乳中のカフェインは「1日2~3杯のコーヒーくらいなら大きな影響はない」と言われていますので、過度に心配することはありませんが、できれば赤ちゃんのためにも、ママのためにも、カフェインを控えたほうが、安心だと思います!
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