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母乳育児でお悩みの方へ!3人の子供を完母で育てたママが母乳育児中にいい食べ物、授乳中のトラブル対処法をご紹介。

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偽「母乳」通販!母乳育児にこだわるのは危険?

      2015/10/09

私は、3回の出産経験があり、3人とも完母で育てました。

末っ子はまだ、現役続行中です。

私は、母乳育児が自分の子育てのやり方に合っていましたし、ありがたいことに、3回とも母乳が出ました。

もちろん、産後すぐに母乳が出たわけではありませんし、母乳育児を順調に行ってきたとは、言い切れません。

乳首が切れて血を滲ませながら授乳したり、しこりや白斑の激痛に耐えたり、乳腺炎で高熱にうなされたり、ストレスで一時的に全く母乳が出なくなったり、試行錯誤しながら、トラブルを乗り越えて、ここまでやってきました。

母乳に関するトラブルは、ひと通り経験したような気がします。

助産師でも専門家でも何でもない、ただの母親である私が、このブログを書き始めようと思ったのは「母乳育児を行っているママさんを勇気づけてあげたい!」と思ったからです。

私は、母乳育児の良さや楽しさを知っていると同時に、母乳育児を続ける大変さもわかります。

すべての産後の女性に「母乳で育てなさい!」「赤ちゃんには母乳が何より!」と言うつもりは、全くありません。

ママの体質や体調、環境や事情によって、母乳育児ができない方もいるでしょう。

そんな方は「母乳育児を諦める勇気」を持ってください!

母乳育児にこだわり過ぎると、ママ自身が苦しくなってきてしまいます。

今回は「母乳育児へのこだわりが招く危険なケース」について考えてみました。

 

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インターネットの偽「母乳」販売問題が許せない!

先日「母乳が出ない母親が、インターネットで購入した母乳を長男に与えたが、購入した母乳は、純粋な母乳ではない上、細菌が検出され、乳児に与えるのは危険なものだと判明した」というニュースがありました。

 

インターネットで販売されている「新鮮な母乳」をうたった商品を毎日新聞が入手した。複数の検査機関で分析したところ、少量の母乳に粉ミルクと水を加えた可能性が高い偽物と判明した。栄養分は通常の母乳の半分程度で、細菌量は最大1000倍。病原菌などが混入した食品販売を禁止する食品衛生法に抵触する恐れがあり、医療関係者は「乳児に飲ませるのは危険」と警鐘を鳴らしている。毎日新聞はネット上で他にも母乳販売をうたうサイトを確認している。

入手したのは、今年長男を出産した東京都在住の30代女性が、母乳販売をうたう業者のサイトで2月に買った50ミリリットル冷凍パック4個のうちの2個。国内唯一の「母乳バンク」がある昭和大江東豊洲病院(東京都江東区)と、一般財団法人「日本食品分析センター」(渋谷区)に検査と分析を依頼した。

その結果、母乳にはないたんぱく質「βラクトグロブリン」が検出された。乳アレルギーの子供が飲めば強い反応が出るレベルで含まれていた。脂肪や乳糖(炭水化物)は一般的な母乳の半分程度。

検出された細菌はレンサ球菌など3種類。母乳バンクで安全としている一般的な母乳の100?1000倍で、免疫力の低い小児らが摂取すれば、敗血症などを引き起こす恐れがある。

 mainichi.jpより引用

これは、明らかに「母乳が出なくて困っている母親」の弱みに付け込んだ詐欺です!

母乳育児を行っている立場からして、許せないことだと思います。

「我が子を母乳で育てたい」でも「母乳が出ない」という、母親の切実な悩みをあざ笑うかのような、悪質な事件だと思いました。

なぜ、このような事件が起きてしまったのでしょうか?

このような詐欺にだまされないようにするには、どうしたらいいのでしょうか?

「母乳育児ができない」理由は?

母乳育児ができない理由はいくつか考えられます。

・母乳育児を行うための正しい知識がない

「出産すれば、誰でも自然に母乳が出てくるものだ」という考えは、大きな間違いです。

産後すぐ、母乳は出ません。

母乳は努力しないと出ないのです。

母乳を出すには、とにかく赤ちゃんに何度も何度も乳首を吸わせる「頻回授乳」をしなければなりません。

乳首が切れるほど、頻回授乳を行って、初めて母乳が滲み出してくるのです。

母乳を分泌させるには「最初の壁を乗り越えることが肝心」なのですが、産後で身体が疲れていたり寝不足だったりすると、頻回授乳が面倒になることもあります。

また、乳首が切れたりすると、痛みに耐えられず、哺乳瓶に頼ってしまうこともあります。

初乳がなかなか出ないからと言って「母乳が出ない体質なんだ」と思い込み、ミルクを与えてしまう人もいるでしょう。

このように「最初から母乳は出ない」「母乳を出すにはどうすることが大切か」「安易に哺乳瓶を使うことはよくない」といった知識がないために、母乳育児ができなくなることが考えられます。

・母乳育児をスムーズに行うための環境がない

出産した病院や産院によっては、ママと赤ちゃんの部屋が違う「母子別室」の場合があると思います。

母子別室のところは、だいたい、母乳をあげる時間が決まっていたり、それ以外の時間に赤ちゃんが泣くと病院側で勝手にミルクを与えられてしまう場合もあります。

哺乳瓶に慣れてしまった赤ちゃんの中には、母乳を嫌がるようになることもあり、母乳育児がうまくいかなくなる可能性があります。

病院や産院の中には「産後の入院中はフランス料理だった」とか「コーヒーや紅茶が飲み放題だった」という話を聞きますが、そんなものを食べたり飲んだりしたら「母乳育児がうまくいかないのではないか」と心配になります。

母乳のためにストイックになり過ぎるのはよくありませんが「良質な母乳を出すための食生活」と全く反対なことをしている病院や産院があるのは、母乳育児を行いたいママにとってはよくない気がします。

・ママ側の事情

もともとママが持病を持っていて薬を飲まなければならないなど、特別な事情がある場合は、母乳育児ができないことがあります。

赤ちゃんへ影響のない薬であれば、薬を飲みながらも母乳育児を行っているケースもありますし、私自身、持病のために薬を飲みながら母乳育児を行っています。

・赤ちゃん側の事情

乳首の吸い付きが悪い、どうしても母乳を嫌がる、という赤ちゃんもいます。

・ストレスが溜まりやすい

母乳が出なくなる大きな原因として、ストレスがあります。

もちろん、母乳の分泌は食生活や体質(冷え症や貧血など)も影響しますが、食事や体質改善は、ある程度自分でコントロールすることができます。

しかし、ストレスはなかなかコントロールできません。

ストレスの原因が、同居だったり、家族の協力度だったり、母乳育児への理解度だったり、ママ一人では解決できない問題である場合は、なかなかストレスを減らすことが難しいのです。

また「母乳が出にくい」ことがストレスとなったり、「母乳を出さなければならない」というプレッシャーが、更に母乳の分泌を悪くしていることも考えられます。

・母乳が出ない体質

人間も哺乳類である以上、出産すると母乳が出るのは当たり前です。

ほとんどの方は、母乳育児ができます!

しかし、体質的に「母乳が全く出ない」という人も1%ほどいるそうです。

 

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母乳育児を諦めることは悪いことではない!

母乳育児はメリットばかりが大きく取り上げられがちです。

確かに、母乳には赤ちゃんにとって最高の栄養源であり、メリットはたくさんあります。

しかし、ママの立場で考えてみたら、メリットばかりではありません。

母乳が出ない、母乳が出過ぎる、乳腺炎になる、食事制限を強いられる、赤ちゃんを置いてお出かけしにくい、外出先では授乳できる場所を探さなければならない…上げたらキリがないくらいです。

もし、自分のライフスタイルに母乳育児が合わないのであれば、母乳育児を諦めることもアリなのではないでしょうか?

母乳育児を行うことが、ストレスとなり、楽しい子育てができなくなってしまったら…?

母乳を与えるメリットよりも、母乳育児のストレスによるデメリットの方が、大きくなってしまったら…?

それはママだけでなく、赤ちゃんにとっても悲しいことではないでしょうか。

母乳育児にこだわりすぎないで!

今回の、インターネットの偽「母乳」販売問題は、母乳育児へのこだわりが強い母親を狙った、悪質な詐欺事件です。

冷静に考えれば「他人の母乳を与えるくらいなら、ミルクでもいいのではないか?」という選択肢も考えられるのでしょうが、きっとこのお母さんの母乳への強いこだわりが、インターネットで母乳を購入するという行為に走らせてしまったのでしょう。

「インターネットで買った他人の母乳を我が子に与える」ことについて、批判的な意見もあると思いますが、私はこのお母さんの切実な気持ちがわかります。

「母乳を飲ませたい!」という強い願いと反対に「自分の母乳が出ない」とわかった時の、このお母さんの気持ち。

お子さんへの罪悪感や、育児への自信喪失…。

このお母さんと同じく、母乳育児を希望する私としては、とても悲しい気持ちになりました。

きっとこのお母さんは、お子さんを出産して以来、ずっと自分自身を責め続けて来たのではないでしょうか?

母乳育児をこだわり過ぎるあまり、ストレスどころかノイローゼになる人もいます。

こうなると、何のために母乳育児を行うのか、わからなくなってしまいますね。

母乳育児のメリットとは、母乳を与えることだけではありません。

ママに抱かれ、ママのぬくもりや匂いを感じながら「ママの母乳」を飲むことが、母乳育児のメリットです。

見ず知らずの人の母乳を与えるくらいなら、ミルクのほうがよほどいいと思いますよ。

まとめ

今回の、インターネットの偽「母乳」販売問題。

私は、インターネットで母乳が販売されていることも、それを買う人がいることも、初めて知りました。

それほど「母乳」に強くこだわる人がいるというのは事実ですし、私は母乳育児を行いたいお母さんを応援したいと思います。

だた「母乳育児至上主義」「母乳が出ないのは母親失格」みたいな考えを植え付けることは、決してよくないのではないでしょうか?

母乳育児でもミルク育児でも、どちらも自由に選択できる、そして母親が決めたことを尊重できる世の中であって欲しいと思います。

赤ちゃんは、ママとのスキンシップやママから得られる安心感を必要としています。

赤ちゃんにとっては、母乳だろうがミルクであろうが「ママが微笑みながら授乳してくれる」それが最高の幸せだと思います。

ママと赤ちゃんの関係にマニュアルはありません。

私自身も含め、もう少し楽に子育てして行けたらいいと思います!

 

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