母乳育児を楽しむブログ

母乳育児でお悩みの方へ!3人の子供を完母で育てたママが母乳育児中にいい食べ物、授乳中のトラブル対処法をご紹介。

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毎日新聞コラム「母と乳」を読んで①

      2015/10/09

先日の、インターネットによる偽「母乳」の販売問題を機に、毎日新聞では「母と乳(ちち)」と題して、5回に渡ってコラムを掲載することになったそうです。

これは「母乳育児の意義」を問い、「母乳育児を推進しすぎる(?)世間の風潮」を問題視することに、繋がりそうな気がします。

母乳育児を行い、母乳育児を応援している私として、非常に興味深いことです。

「母と乳 (第一回目)」を読み、率直な感想を述べたいと思います。

 

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母乳育児に対する誤った「幻想」とは?

出産前に母乳育児を希望している人は、全体の96%です。

ほとんどのママが「わが子を母乳で育てたい」と考えていることがわかります。

しかし、出産後1カ月経ち、母乳のみで育児を行う人は、約半数に減っているそうです。

これはどういうことでしょうか?

 

今回のコラムには、母乳育児を始めた女性の育児日記が載せられていました。

そこには

・完母でやっていけないのではないか、という焦り
・1時間置きに赤ちゃんへ母乳をあげなければならない疲労感
・赤ちゃんの体重が増えない悩み
・一か月検診でミルクを足すように言われたときの絶望感

などが、記されてありました。

まず、この女性が訴えている「母乳育児への大変さ」ですが、率直に言って、これは母乳育児を行っているママの「誰もが通る道」であり、決して「この女性が母乳育児に人一倍苦労しているわけではない」と思います。

実際に、私も3回の出産後、3回とも同じような思いを経験しました。

特に、第一子のときは、何もかもが初めてだったこともあり「母乳が出ているのか」「ミルクを足すべきか」「ミルクを与えたせいで母乳が出なくなるのではないか」「子供の体重が増えない」など、それはそれは悩みました。

一日中、母乳のことであたまがいっぱいだったような気がします。

そして私も、この女性と同じく、赤ちゃんの1カ月検診で「体重の増加が少ないからミルクを足すように」と言われました。

このように「母乳育児が思うように行かなくて悩む」ということは、多くのママが経験していることで、特別なことではありません。

まして、完母でやっていくためには、母乳育児が軌道に乗るまでの3か月間は、ものすごく大変なんです。

人間は哺乳類である以上、母乳が出るのは当たり前ですが「母乳を出すまで」「母乳育児が軌道に乗るまで」には、それなりの「工夫」と「努力」と「根気」が必要になります。

それを知らずに、母乳育児をスタートしてしまっているという現実が、「産後1カ月足らずで、母乳だけで育児を行う母親が半分も減ってしまう」ということに、繋がっていると思います。

 

「ママが笑顔で赤ちゃんに母乳をあげている姿」は、産後すぐの姿ではありません。

母乳育児が軌道に乗り始めた「後」の姿です。

産後すぐの授乳姿は、そんな穏やかなものではありません。

赤ちゃんがうまく乳首を吸えずにギャーギャー暴れたり、乳首が切れた痛みに歯を食いしばりながら授乳したり、「辛い授乳時間」になることもあります。

これを乗り越えて「理想の母乳育児」に近づくことができるのです。

この女性の育児日記に「1日母乳のみで過ごせた日は、嬉しくてたまらない(生後72日目)」と書いてありましたが、産後3か月くらいして、母乳が軌道に乗り始めていることがわかります。

それまでの最初の3カ月間は「眠れない」「体重が増えない」「完母でいけるかわからない」と母乳育児で「悩むのは当たり前」のことなのです。

これが、母乳育児の「現実」であり、「誰もが母乳育児を自然とスタートでき、赤ちゃんはすくすく成長する」というのは「幻想」に過ぎません。

 

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母乳育児がマイナスになる?

「母乳のメリット」ばかりが取り上げられ、「母乳育児の大変さ」や「母乳育児の難しさ」が、伝えられていないような気がします。

「母乳育児が簡単にできる」と思ってしまうからこそ「誰もができるはずの母乳育児をできない=母親失格」という罪悪感を抱いてしまうのではないでしょうか?

母乳とミルクを比べたら、栄養面や身体的な側面を考えたとき、母乳の方が優れているのは当たり前です。

だた、母乳育児を行うのは、身体的・精神的にも「母親にとって負担となる」可能性もあります。

母親にとって負担がかかる母乳育児は、「育児」を大きい視野から見た場合、マイナスになるのではないでしょうか?

「負担やストレス、悩みを抱えながら母乳育児を行う」ことより、「ストレスなく自由にミルク育児を行う」方が、母親や赤ちゃんいとって、「プラス」になると考えられると思います。

育児というのは、母乳orミルクという授乳方法だけでなく、母親の体質や赤ちゃんの個性、生活環境などすべてが関わってきます。

母親と赤ちゃんの数だけ、育児のやり方があります。

母乳育児が合っている母子がいる一方で、ミルク育児が合っている母子もいます。

「どちらがいい」とか「どちらが優れているからもう一方はダメ」という極端な考えが、母親を苦しめているのではないでしょうか?

一つの側面だけを見て「母乳がいい」と判断するのではなく、コラムにも書かれていたように「赤ちゃんを健康的に育てる」という大きな側面から考えたとき「どちらを選択するべきか」を決めたらいいと思います。

母乳育児のメリットやデメリットを含めた正しい知識を得ること、そして母親が決めたことを受け入れてくれる、自由な環境が必要ではないでしょうか?

まとめ

私もそうでしたが、病院や産院では、母乳育児の「教科書的なメリット」は教えてくれるものの、実際にトラブルに見舞われた時にどうしたらいいのか、という具体的なことまでは教えてくれませんでした。

と言うか、母乳育児未経験の看護師もいましたので「聞いてもわからない」というのが、実際のところでした。

新米ママは、私のように、何の知識もないまま母乳育児をスタートさせ、トラブルにぶつかったときに初めて、対処法を探すのです。

その時点で「こんなはずじゃなかった」「こんな思いをするとは思わなかった」と母乳育児の大変さを、初めて知るのではないでしょうか?

実際に、私も「母乳育児は誰でもできる」「私だって母乳育児ができて当たり前」と思っていました。

しかし、いざ出産してみると、母乳は出ないし、赤ちゃんは吸い付くのが下手だし、夜中も眠れないし、ずっと泣き続けているし、産後の疲れやストレスも重なって、とても辛い時期がありました。

「母乳育児はこんなもの」「母乳育児がうまくできないのは悪いことではない」「母乳育児ができないときはミルクを使っていい」という気持ちがあれば、もっと母乳育児への見方が違っていたのかもしれません。

「どんなに辛くても母乳育児をやっていくんだ!」という人は、一生懸命母乳育児を行えばいいし、「ミルク育児をやっていくんだ!」と決めた人は、一生懸命ミルク育児を行えばいい、ただそれだけのことではないでしょうか?

一番大事なのは「母親が育児を楽しめ、赤ちゃんが心身共に健康に育つこと」だと思います。

 

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