母乳育児の赤ちゃん!離乳食をしないのはなぜ?
2015/11/20
生後半年くらい経つと、離乳食を始める赤ちゃんがほとんどです。
しかし、離乳食の開始時期には個人差があり、「1歳過ぎまで離乳食をしない」という方針のママもいらっしゃいます。
特に、母乳育児の赤ちゃんの場合は、母乳から栄養を摂取できるために、無理に離乳食を進める必要はないという考えもあります。
では、母乳育児の赤ちゃんにとっての「離乳食」とは、どういうものなのでしょうか?
今回は「母乳育児の赤ちゃんの離乳食の考え方」や「1歳まで離乳食をしない理由」について調べてみました。
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母乳育児の赤ちゃんにとっての「離乳食」とは?
生後5カ月くらいになると、「いつから離乳食を始めようか」と悩みますよね?
そもそも「離乳食」の目的とは何なのでしょうか?
離乳食とは、母乳やミルクを飲むだけだった赤ちゃんが、「食事から栄養を取るための移行期間に与える食事」のことです。
離乳食の目的は、
◎母乳やミルク以外から、栄養を摂取すること
◎噛む、飲み込むといった顎の発達を促すこと
◎いろいろな味を覚えること
と言われています。
しかし、これはミルクっ子の場合です。
母乳っ子の場合は、毎日違う味の母乳を飲んでいますし、母乳っ子は顎が発達している子が多いそうです。
母乳に含まれる栄養は低下していませんので、主な栄養源はまだまだ「母乳」で十分なのです。
赤ちゃんにいろいろな味を教えることも大切ですが、赤ちゃんはとても偏食家です。
何でも食べる赤ちゃんの方が少ないですし、これまで大好きだったメニューを、急に食べなくなったということもよくあります。
離乳食を行ったからと行って、好き嫌いのない子に育つわけではありませんので、急いで離乳食を始める必要もありません。
では、母乳育児の赤ちゃんにとって「離乳食」を行う目的は何でしょうか?
考えられるメリットは
◎食生活のリズムをつけること
◎食べる楽しみを体感すること
だと思います。
離乳食の時間が定まってくれば、生活リズムも整ってきますし、食べることが大好きな赤ちゃんであれば、食べる楽しみを知ることができます。
家族と一緒に食卓を囲み、楽しい時間を一緒に過ごすことは、赤ちゃんにとって「心の栄養」になると思います。
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母乳育児の赤ちゃん!離乳食をしないのはなぜ?
ひと昔前は、赤ちゃんが生後3~4か月になると、離乳食を始める時代もあったようです。
しかし、最近では「早すぎる離乳食はよくない」という意見もあり、離乳食の開始時期が遅くなってきているようです。
さらに「1歳までは離乳食をしない」という方もいらっしゃいます。
「離乳食をしない」というママの意見で多いのは、次の理由からです。
★赤ちゃんの消化器官が未熟なうちに、固形物を与えるとアレルギーの原因になる可能性がある
★アレルギー予防のために1歳までは離乳食(特に、たんぱく質)をあげたくない
★親にアレルギーがあるので離乳食は遅くしたい
このように、ほとんどのママは赤ちゃんの「アレルギー」を心配されているようです。
生後半年くらいになると、多くの赤ちゃんはおすわりができるようになります。
このように、「上体を起こしておける」ことによって、口に入れた固形物をごっくんと飲み込めるようになります。
さらに、よだれが増えて、そのよだれを飲み込めるようになります。
これは「食べる」機能が発達してきた証拠なので、この時期に合わせて離乳食を始めるといいと言われています。
しかし、赤ちゃんの「食べる」機能が発達しても、赤ちゃんの消化器官はまだまだ未熟です。
この時期に、たんぱく質や固形物を与えすぎてしまうと、消化不良を起こしたり、食物アレルギーになるリスクが高くなると言われています。
実際に、離乳食の時期に多くの食品を与えすぎている現状によって、アレルギーの赤ちゃんが増加しているそうです。
赤ちゃんのアレルギー問題を考えると、赤ちゃんの消化器官が発達するのをもう少し待って、離乳食の開始を数カ月遅らせてみよう、という考えなのだと思います。
(「母乳育児中の離乳食はいつから始める?進め方は?」に関連記事を書いています。)
早すぎる離乳食がアレルギーの原因になるのはウソ?
赤ちゃんの消化器官が未熟なうちに離乳食を与えてしまうと、アレルギーの原因になると言われています。
しかし、その逆の意見もあるのです!
「離乳食の開始を遅らせても、アレルギーの発症を予防できない」「離乳食の開始を遅くすることは、アレルギーを増やす」という意見もあるのです。
離乳食のうちから、様々なものを食べさせたほうが、アレルギーになりにくいと言うのです。
このような、「正反対な情報」があると、「どちらが正しいのだろうか?」と悩みますよね?
もし、両親や家族にアレルギーがあったり、赤ちゃんの乳児湿疹がひどかった場合は、アレルギー予防のために離乳食の開始は遅らせた方が安心ではないでしょうか?
たとえ、離乳食の開始を遅らせることがアレルギーの発症と「無関係」だったとしても、赤ちゃんの消化器官への負担を考えた場合、急いで離乳食を始める必要はないように思います。
しかし、アレルギーのリスクの低い赤ちゃんの場合は、離乳食をまったくしないというのは、難しいのではないでしょうか?
生後6カ月を過ぎてくると、赤ちゃんは周囲の様子がわかるようになってきますし、大人が食事をしていれば、食べ物に興味を示したり、食べたそうにする赤ちゃんもいると思います。
そんな赤ちゃんをやり過ごすほうが、難しいように思います。
まとめ
私が第一子を出産したときは、「離乳食の準備期間として果汁を与えましょう」というのが一般的でした。
何もわからなかった私は、育児書通りに、生後4か月くらいのわが子に果汁を与えました。
今思えば、果汁は赤ちゃんの消化器官に負担となるだけでなく、虫歯になる心配もあって、「離乳食の準備として果汁を与えるのは全く意味のないこと」とも言われています。
幸い(?)、わが子は果汁を嫌がって、まったく口にしませんでしたが、もし果汁を好む子であったら、たくさん与えていたかもしれません。
アレルギー問題も含め、以前は「いい」と言われていたことが、現代では「よくない」と言われるようになったり、何が真実なのか、わからないことがたくさんあります。
今後、離乳食を進めていくにあたって、疑問がたくさん出てくると思いますし、問題を解決するために情報収集することでしょう。
しかし、情報を収集しても、答えは一つではありません。
多くの情報の中から、自分なりの答えを出すのは、あなたです。
迷ったときは、赤ちゃんの発達、様子、個性をしっかり見極めて下さいね。
そして、赤ちゃんのこれからの長い人生を考えたとき、離乳食の開始が、ほんの数カ月「早い」or「遅いか」は大きな問題になりませんので、あなたが納得できる子育てをして行ったらいいと思います!
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